甲南の保育

幼小一貫教育

本校園では、幼小の一貫した教育を進めるために、以下の取り組みを実施しています。

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幼稚園と小学校の教員が連携していくために…

(1)幼小連絡会でさまざまな子どもの見方に触れる
幼稚園教育と小学校教育の理解を深めるために、月に1回ずつ甲南幼稚園・小学校の教員が話し合う機会を設けています。交流会の打ち合わせや反省をしながら、子どもの成長や子どもの見方についての理解を深めています。
(2)幼稚園の教員が小学校に行き、小学校教育を見据えた保育を行う
年長組の担任が小学校1年生の教室に見学に行くことを通して、幼稚園教員が小学校1年生の生活を知り、小学校の生活を見越した保育を行えるようにしています。
(3)小学校の教員が幼稚園に行き、幼児教育についての理解を深める
小学校の教員が幼稚園の保育室を訪ねています。幼稚園の教員の声掛けはとても丁寧で、特に指示の仕方や注目のさせ方から指導について学ぶことが多く、特に低学年の指導に当たっては幼児教育の手法を取り入れながら行っています。また、小学校の教員が中心となって、幼稚園児に対して授業(保育)を行うこともあります。
(4)幼稚園教員と小学校教員がともに学ぶ
外部で行われる幼小一貫教育の研修会に幼稚園教員と小学校教員がともに参加しています。それぞれが学んだ内容を報告し合い、幼小一貫教育のさらなる充実を図っています。
また、内部研修では体育の実技指導を受け、体育面での指導についての一貫性が図れるようにしています。
カリキュラム面においても、幼稚園教員と小学校教員が話し合い、「言葉・健康・人間関係・環境・表現」の幼稚園教育要領で定められている5領域について、小学校学習指導要領の各教科につながる幼小一貫教育のカリキュラム作りを行っています。

小学校 子どもたちの自尊心を育むために 幼稚園 憧れのお兄さん・お姉さんの姿から

甲南小学校と甲南幼稚園は、同じ敷地内にあるという利点を生かして、幼小交流会や、小学校の施設(和室、プール、校庭)利用を行っています。

(1)幼小交流会
本校園では古くから、幼小交流会を、1年、2年、4年、6年で行っています。近年、日本の子どもの自尊心が低くなっているという調査結果が出ています。しかし、本校園では幼小交流会を通して、小学生はお兄さん、お姉さんとして園児に接し、自尊心を高められるようにしています。幼稚園に隣接する講堂で活動する時には、交流した小学生のもとに園児が「おにいちゃん! おねえちゃん!」と呼びながらやってくる姿が見られます。その時の小学生の誇らしげな表情から、自尊心の育成につながっていると実感できます。
また、幼稚園児にとっては、小学生と関わることを通して、憧れのお兄さん、お姉さんになろうとする意欲が見られます。そして、特に年長児にとっては、憧れのお兄さん、お姉さんのいる小学校に入学することへの期待を膨らませることにもつながっています。
(2)幼稚園における小学校の施設利用
本園では、隣接する小学校の施設を積極的に活用しています。日本文化学習における和室の活用、水泳期間中における小学校の大きなプールの活用、小学校の無使用時における校庭の活用等が挙げられます。小学校の施設利用を通して安心して小学校に入学できるとともに、小学校で学習する先輩の姿を垣間見ることで、園児は小学校の生活にも触れています。
その姿を「わあ、お兄ちゃんたちすごいね!」と教員が言葉がけをすることで、「ほんと、すごい。わたしたちもあんなことできるのかな。早く小学校に行きたいな」と、憧れの先輩のいる小学校に入学することを心待ちにする年長児の姿に出会うこともあります。

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