幼稚園は、子どもたちが体験する初めての社会です。また、明るく元気な心を養い、基本的な生活のリズムを身に付け、小学校から始まる学習のベースをつくる大切な時期を過ごすところでもあります。
本園では基本的な生活習慣の形成に力を注ぎながら、子どもたちの毎日の「遊び」を大切にしています。子どもたちは「遊び」を通してさまざまな体験をし、社会生活のきまりを覚えたり、友達を思いやったり、好奇心を抱き創造力を豊かにしたりするなど、人格形成の基礎を築いていきます。そして「遊び」を通して得た体験(学び)は、小学校以降の生活や学習の基礎にもなっていきます。私たち教師は、子どもたちの「遊び」を引き出すことができるよう、ひとりひとりの個性や持ち味を十分に発揮できる環境を整え、子どもたちが生き生きと活動できるよう努めています。
また本園では、年齢に即した保育カリキュラム(運動遊び、リズム・音楽遊び、かいが・こうさく遊び、ことば・かず遊び等)を実践し、バランスのとれた保育も行なっています。
そのひとつに「えいごあそび」があります。遊びながら英語体験ができるよう、甲南小学校低学年担当のネイティブの先生が、身体を使ったり歌を歌ったりして、子どもたちが楽しみながら英語に親しめるようにかかわっています。
また、日本文化の学びや継承が希薄になっているといわれる中で、幼児期から日本の伝統文化に触れる機会を持ち日本人としての礼儀や一般常識等が身に付くよう、体験を通して学ぶ保育も行っています。主に和室を利用した茶道等を体験し、心を落ち着かせてじっくりと物事に取り組む子どもを育てています。
甲南学園 甲南小学校
甲南幼稚園 園長
江口理恵